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ワインとムジカとハリネズミ

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想いあふれすぎて



東京の大手レコードショップでは
THIS IS ITの先行発売で26日をぽぅ~と迎えたようですが、
私の場合ジョアン・ジルベルトのchega de saudade(「想いあふれて」)の再発CDで同じ日を迎えました。
自分でも地味だと思いますよ。


想いあふれすぎて_e0165180_2383250.jpg



単体での初CD化で、ジョアンを知る人にとってはそこそこ話題に上がってはいますが
果たしてどうか!?
残念なものか、予想以上に良いのか・・・


結論としては音質的にも企画としても悪名高い
「THE LEGENDARY JOAO GILBERTO」と殆ど同じミキシング。
ミルトン・バナナのブラシとかバックのオーケストラの弦の鳴りがクリア過ぎてやけに心地悪い。
全体的に高音が目立ちます。(少しだけ「THE LEGENDARY~よりはマシだと思うのですけどね)

それでもデジタルフォーマットで、ちゃんとオリジナルの曲順に忠実に聴けるというのは
ある種、新鮮味があって面白い。
さらに、この嫌な高音の鳴りはアンプの高音つまみを極端に絞ることで
オリジナルのアナログフォーマットの質感にグッと近づくってことが今回判明!

しかも、それ以上に今回のCD化で思わぬ発見だったのは
ジョアンの方じゃなくて、これも賛否両論分かれるところですが
オマケとしてくっつけられた音源の方。
前情報で「minha saudade」のジョアン・ドナートのヴァージョンが収められてることは
知ってはいましたが、まさかドナートのトロンボーン・ヴァージョンだったとは!!
(フルートはアルタミーリョ・カヒーリョ、ピアノはジョゼ・マリーニョ、クラリネットはネティーニョで
ギターはヴァルテル・ブランコ)
この選曲にはガツンとやられます。
さらにアライヂ・コスタの未CD化のやつとか、なかなか・・・


ちなみにこのCD、多分早い段階で入手困難になります。
親会社のチェリーレッドは、過去にトレイシー・ソーンとかベン・ワットを何度も再発してきてはいるけど、
今回CD化にこぎつけた、傘下のELはカタログとしては残しておきながらもすぐに生産を停止してしまう
会社なので・・・
興味ある方はお早めに、です。

(2月に帯付きで日本仕様として販売するソリッドもそうです)
by necotee-ra | 2010-01-27 02:36 | ムジカ