KANではなくてCAN。ドイツのバンドのこと。
その昔、ナウはソニックユースかディスヒートかで言い争っていたあの時代、
アイドルタイムになるや否や、ある厨房のスタッフが5Fのせっまい事務所に駆け上がり、
すこぶる調子のいいステレオを独り占めして、大音量で聴いていたのが「エーゲ・バミヤージ」。
オクラ商店(←ジャケット写真に注意!)という別名の1972年の作品です。
ちなみにそのディスヒート派の当人は電波を求めて東京に旅立ってしまったんだけど・・・
そのエーゲ・バミヤージ含めて、カンのほぼ全部のアルバムがブルー・スペックCDで復刻やなんて、
カネかけるとこ間違っとうやろと、私は言いたい。
さらに、調べたら6年前にはハイブリッドCDでも復刻していたことを確認。
アマゾンではもう1万4千円の値段がついてたりして。ホンマかいな。
思えば、あんなアホみたいで病みつきになる作品も珍しい。
ヨーロッパをうろうろしてて、髪の毛に火をつけるパフォーマンスを路上でやってたヒッピー、
ダモ鈴木というボンボンな日本人が「ヘイ!あんた、ビタミンCが足りてないんじゃない?」と叫びまくる
その名も「ビタミンC」を収録。あほか。
通常版の場合、ホルガー・シューカイがやけに奥に引っ込んでるように聴こえて
はがゆい思いがしてたけど、ブルースペックの場合はもっとバーンと出てくれるのだろうか。
クイクイっとしたお経みたいなあのベース。
どうでもいいけど結構気になる。
しかし、こんなマニア向けのモンまでブルースペックとかSHM-CDとかで復刻するかぁ、って
ぐらいなんだから、あの手この手で買わせようとする音楽ソフト業界の低迷が目に見えるよう。
頑張って欲しいものです。
(そのうち、「4分33秒」もハイスペック化されたりして・・・)
これがその「ビタミンC」。最近の曲に聴こえるけど、もう40年近くも昔の曲。
この音楽に合わせて、おびただしい数のプーさんが踊っているのを夢に見たことがある。
ちなみにダモ鈴木が見たい場合はyoutube「CAN VITAMINC LIVE」でご確認。