ワインとムジカとハリネズミ

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秋の夜長に聴くムジカ



今日は相当蒸し暑いのですが、朝晩はぼちぼち涼しくなってきましたね。
秋です。
一年のうちで一番好きな季節。
(食べもんも、飲みもんもうまいしねぇ~)


で、秋になると必ず聴きたくなる音楽があって、
そしてそういうのは概ねECMからリリースされているものが多い。
ECMは1968年にドイツで産声を上げたジャズレーベルだけど、
ECM=Edition of Contemporary Music というだけあって、
ジャズにカテゴライズされない自由な音楽も数多くカタログに並んでいます。

そのECMから
特に涼しい風が吹き込む秋の夜長に、
照明を絞って少し小さめのボリュームで聴きたいCDを選んでみました。



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Ralph Towner/ANA(96年)
クラシックギターと12弦ギターをフィーチャーしたラルフ・タウナーのソロ作品。後半のフリーフォームの連作は聴いてて少しつらいけど、それを度外視しても前半の素晴らしさ。メロディアスでたっぷりのサウダーヂ。ラルフ・タウナーの別ユニット「オレゴン」の諸作がソロで聴けるというのも楽しみの一つ。彼の場合、クラシックの素養も十分だけど、その技巧に走ることなく、そしてジャズマナーとしてのギターの弾き方でもない全くのオリジナル。子守唄を聴かされているような心地よさ


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Cyminology/AS NEY(08年)
シミノロジー。シミン・サマワティというイランにも自身のルーツを持つ女性をボーカリストに迎えたトリオ編成のグループです(パーカッションはインド人)。ECMらしい東西の洋の音楽の組み合わせで、全体から感じるのはエキゾ感と郷愁感。静謐ながらも硬くなりすぎず、独特の浮遊感を生み出しています。普段の生活ではなかなか触れる機会のないペルシャの語も、自然にすぅっと染み込んで来ます


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Tord Gustavsen /BEING THERE(06年)
ECM随一のイケメンピアニスト、トルド・グスタフセンのECM3作目。ゆっくりと静かに流れるようなピアノ。まさに夜12時以降の薄暗い部屋向けのジャズ。ピアノからベース、ドラムの間のテーマの受け渡しも巧く、終始自然な流れで進んでいきます。個性がないといえばないのかもしれませんが、仕事から帰ってきてだるい身体にバッチバチのアドリブなんかキメられたくないってもの。


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Keith Jarrett/THE MELODY AT NIGHT, WITH YOU(98年)
体調不良で長らく休暇を取っていたキース・ジャレットの復帰作。ほぼスタンダードで固められたピアノ・ソロ。スタンダードだけに聴きなれたフレーズが多いものの、音数が少ないく空間をたっぷりとっているために、聴き手の中にそれぞれの曲のイメージや情感を託しているかのような、そんな音作り。全体的にECMとしては珍しいく温かみが感じられ、私はキースの作品の中で一番好きです(あの唸り声もなし!)まさにMELODY AT NIGHT, WITH YOUそのまんま。


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Steve Tibbetts/NOTHERN SONG(81年)
ギタリスト、スティーヴ・ティベッツの中で、最もストレートにアンビエントを感じさせる作品で、しかも前面アコースティックで奏でられているところがいい。ティベッツが求めるエスニックな要素も他の作品と比べて押し付けがましくなく自然。大きな盛り上がりはなく、テープループを使ったりしながら淡々と進んでいきますが、これこそがムジカ・アンビエントの良さなんですね。


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Dave Holland/PRIME DIRECTIVE(98年)
まさにベースの似合う体躯、デイヴ・オランドのクインテット作品。変拍子。ダイナミック。いかにも難しそうなアドリブの取り回し。ダァ~っとくるかと思ったら、シュウ~と引くようなテンションの強弱の付け方が、ヤラシイ。演奏している全員が楽しんでいるような、そんな雰囲気に包まれた音感。頭の良さを感じさせます


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Jacob Young
/SIDEWAYS(06年)
ECM2作目のギタリスト、ヤコブ・ヤング。アコースティックを多用し、ゆっくりと、これも流れるような進行をもった曲が多め。ギターとサックス、トランペットのユニゾンもその効果を生み出しているようです。彼のギターの場合、アコースティックでもどこかしら温かみを感じるのですが、マチアス・アイクのトランペットが硬質な感じで、あったかい紅茶の中に氷を落として飲むようなそんな感じ(?よく分かりませんな、これじゃ)


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Art Lande/SKYLIGHT(81年)
ピアノと管楽器とヴィブラフォンという変わった編成。音の内容は、これはもうジャズの範囲を超え、まさにECMしか実現出来ない様なジャンルとして成立してしまってます。ジョージ・ウィンストンのようなあんな甘ったるいヒーリングミュージックともまた違った、癒しを与えてくるようなメロディアスな曲や表情をコロコロと変えるような曲もあり、聴き手を飽きさせない。アドリブすら、あらかじめ決め込まれているのではないか?と思ってしまうほどの完成度。まさにジャケットどおり。


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Anouar Brahem Trio/LE VOYAGE DE SAHAR(05年)
ウード奏者アヌアール・ブラヒムをフロントに迎えたアコーディオンとピアノのトリオ作。ヨーロッパから見た中東~北アフリカという感じのエスノ感と郷愁感たっぷりの作品。もちろん行ったことはないけど、目を瞑ればその辺りの空気感や臭いが漂ってきそうなほど。メロディも明確。以前、世界の車窓からでもBGMで使われてたけど、そんな感じ
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by necotee-ra | 2009-08-29 15:26 | ムジカ