ワインとムジカとハリネズミ

haricohari.exblog.jp
ブログトップ

<   2009年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧

せつな音


タンゴって助兵衛の音楽だと思う。


コントラバスの内臓まで揺れそうなあの低音。
あのバンドネオン強弱の付け方。
そしてフォナーレに向かっての盛り上がり方。

現にピアソラの晩年の作品のジャケットには
男が女の腋を踊りながらベッロ~ンと舐めている写真が使われているぐらいなんだから、
まぁ、偏見とは言え、あながち間違ってはないんでしょうね~


そう、ピアソラ。
古いタンゴの様式からいち早く決別し、
来るべき新しい時代のタンゴを模索した男。
50年代当時、その斬新さゆえ、周囲の無理解から」火星人」呼ばわりされていたらしいが
恐れることはない。なんてことない彼も相当な助兵衛だ。



e0165180_231634.jpg
私にとってのピアソラのベストは
「INVIERNO PORTENO」と
「CONCIERTO PARA QUINTETO」の両方が入っている『LIVE IN TOKYO 1982』。
(関係者所有のブート臭するテープから起こされたとは言え、その出所と考えると極めて音質が良い)



でも今日はピアソラの話をしたいんじゃなくて、そのピアソラから後継者指名されて
実際にピアソラから最大の賛辞を送られたというディノ・サルーシの話。

最近、エアコンを利かせた夜中によく聴いています。
だから今日はタンゴの話。

ピアソラの後継者と言えばフランスにリシャール・ガリアーノがいますが、
マスコミが煽ってるだけじゃないんでしょうかね?
だいたい彼の場合はバンドネオンじゃない。



ディノ・サルーシはそのルーツをタンゴに発しているとは言っても
すでに俗物の範疇を越え、奏でる音はすでに仙人の域。
ピアソラの影響は当然受けているとは言え
(逆に受けていないバンドネオン奏者なんているのでしょうか?)
完全にピアソラの助兵衛加減と完全に決別した世界。
彼の場合、大地に根ざしたフォルクローレが大きなテーマになっているように思います。

一番よく聴くのは、完全ソロの「KULTRUM」(82年)
インプロヴィゼーションに混じって響く、震えるような郷愁感。
長い長いプロローグから紡ぐテーマが荘厳なラスト曲。
e0165180_23115229.jpg




そして、そのKULTRUM収録の[el Rio y el Abuelo]の再演が含まれた
「CITE DE LA MUSIQUE」(97年)
e0165180_2312970.jpg

内省的かつ温かみを帯びた楽曲は、ダブルベース(マーク・ジョンソン)、
アコースティック・ギター(サルーシの息子)という限られた構成によりさらに際立って響いてきます。
またバンドネオンの蛇腹の開け閉めの音まではっきりと聴き取ることが出来るほど、
とてもクリアな録音が成されているのも嬉しく、
レーベルECMならではの「らしさ」がよく出ている傑作。


ピアソラが情感激しい人間味のドロドロ感を描いて、印象として都会的な夜の音楽なのに対し
(そして何度もいうけど、とにかく助兵衛!)
フォルクローレの要素を源流にした自然賛美的な、
力強くも一種達観した後の爽やかささえ感じさせるのが、このディノ・サルーシ。 


むさ苦しい夏の夜、2時以降のお店のBGMにも結構は合いそうですよ!




こちらもECM専属?のアンデルス・ヨルミン(b)とのデュオ、'My one and only love'

[PR]
by necotee-ra | 2009-07-29 23:31 | ムジカ

バーテン=インプロ=料理人



東京出張、夜の二軒目は浅草。
隅田川沿いのとびっきりオーセンティックなバー、DORAS。
「ヘイ!大将!!」なさっきの居酒屋と比べて、
その店構えからして襟を正さないと入れないようなお店です。


薄暗く調光された店内。程よいボリュームで流れているのはオペラ。
5人が座れるぐらいの木製のカウンターに、小さめのボックスが2つ、だったかな?


カウンター越しのマスターは私より背が低く、少し細めのようだが、
眼光するどく、なんだか威圧感さえ感じてしまうような隙の無さがある。
聞けば、シュートボクシングの経験者。ひょえ~!



このお店、とにかくハードリカーの品揃えがすごい!


ハードリカーの事は、私、全く分からないのですが、
ご一緒させて頂いた方の話によると
このお店、相当なツウをも唸らせてしまうぐらいのストックがあるとのこと。


これほどまでのお店に入るの、実は初めてかもしれません。
マスターの知識の豊富さと仕入れの目利き、お客さんとの会話の仕方、
取り揃えられた商品の豊富さと、重厚なお店の調度品、
音楽、照明といった全ての要素が醸す格の高い空気感。


ビビリすぎてちびりそうになってた私ですが
いい経験になったし、本当に勉強になりました。



例えば、同じホワイトのラムでも柔らかい・硬いって、味の違いが分かったっていう単純なことも
初めての経験だったのですが(そうなんです。私まだまだこのレベルなんですよ、こっち方面)、
マティーニ(これなら知っとるゾ!)を作る時など、トロミを出す為に
使う氷のその時の状態によって、ベースにするジンを変えたり、ステアする回数を変えたりするんですねぇ。

それと、お客さんとマスターの駆け引き。
すごく漠然としたお客さんのオーダーに、楽しみながら応えて作り出されるオリジナルのカクテルたち。

「夏、まず一杯目に飲みたいスカッとしたやつ」には
ペールジュルのカルヴァドス3年のハイボールを。
シンプル極まりない上にフィーリング的にドンピシャ。
e0165180_2373422.jpg



隣のお客さんの「婦女子が喜ぶヤツをワインベースで!」で出てきたのがこれ。
スピールマンのエデルツヴィッカーにグレープフルーツをステアしたものをチョイソで。
仕上げにブルーキュラソー1tspってところだったでしょうか。
e0165180_2375642.jpg



マスター曰く、どちらもベースがしっかりしているから多少の手を加えても最終的な味がブレないんだとか。



こういった世界観、ジャズのインプロそのまんま。
ピアニストはピアノの全てを知り尽くしているから遊ぶことが出来る。
客からのインプロに、マスターがまた余裕のインプロで応える。
素材の良さを知っているから、即興でアレンジが出来る料理人にも通じる。


マスターはお客さんの、お客さんはマスターとそれぞれ会話を楽しみながら
そしてその会話を通してマスターはベストな商品を提供する。

これって全ての商売に通ずる事とは言え、
今まで避けて通ってきた業態のお店から
このような事を感じる事が出来たのは私にとってとても新鮮だったのです。


きっと、カッコばっかしのお店だったら、こんなこと微塵も感じ取る事は出来なかったでしょう。
ホンマもんだけが発する説得力。
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-24 09:02 | グルマン

ハイブリッドは車の世界だけやありません


先週木曜は東京へ。
ここは森下、山利喜新館。


まずは生ビールで喉を潤し、ティソ泡ボトルへ。
提供される温度も絶妙。
ワインが元々持ってるポテンシャルを引き出す要素の一つとして
この「温度」ってかなり大事なんだなって
客観的な視点で再認識させられる。

次はお店のオススメで、ラングドックの蔵元ムーレシップの日本初入荷「プラン・プラン07」。
シラー100%
e0165180_2495564.jpg


お店の方に聞くところによると、実は先月、直接生産者に会うために蔵元まで訪問されて来たらしい。
しかもさっきのティソにまで!

なんでも
このムーレシップのアラン・アリエは元々ラングロールのエリックと同じ村で育ったそうです。
アランはエリックのひとつかふたつ年上だけど、幼少時代を共に過ごし、
しかも、自分のドメーヌを興す直近までエリックと一緒にラングロールのワインを造っていたとのこと。
つまり、彼はエリックのブドウに対する接し方や醸造法を一番間近で見て来た方なんですね。
そして共に感性を共有し、その感性を互いに研ぎ澄ましてきた最大の理解者という訳。

しかし、このプラン・プラン、一言で旨い!それしかない!
ボリュームはあるのに、こんなに新鮮で、もぎたてピュアなシラー100%なんて
そうそうないじゃないでしょうかね~。エリックのワインとタッチがよく似ている。
しかも、これまたツボにはまる温度でのご提供!素晴らしい。


ところで、こんなワインが供されるお店って、どんなんなん?
ビストロ?レストラン?


いえ、居酒屋です。
得意はモツ系。直球の居酒屋。
コレ見てください。壁一面の黄色い張り紙。メニューです。THE居酒屋ですよね。
e0165180_2503765.jpg



テーブルはなんてことない食堂仕様。
ワイングラスは「居酒屋なんぞ脚長なんぞしゃらくせー!」とばかりに、水用グラスのゴブレット。


関西は名阪国道沿いにトラックの運ちゃんたち御用達になってる
土手焼きがめちゃくちゃ旨い店があるけど、ここもそんな雰囲気。
(分かる人には分かる!)

コレ、山利喜名物の一つ「(てっちゃんの)煮込み玉子入り」
e0165180_251516.jpg



仕事帰りのおっちゃんおばちゃん、自然派ワイン片手にやきとん、子袋。
あっちでリショー、こっちでヴァレット。
「だって美味いんだもんねー」



超ハイブリッド!!
いや~参りましたわ。
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-21 09:03 | グルマン

やっぱり不親切やったかなぁ


今日の朝、9時49分頃、家のインターホンがなる。
受話器をとる。
「あのぅ~〇〇さんのお宅ですかにぃ~?」とおばちゃんの声。
「いえ、違います」と私。本当に違う。

「あのぅ~、ここの住所は〇丁目△番地の何号なんですかにぃ?」と、
その聞き方がなんだか腹にイチモツありみたいな質問。
「どうぞ地図で調べてみてください」と私。


昔から両親に「年寄りには優しく接しなさいよ」なんて育てられたものだけど、
時流というのがある。ひと世代前の常識が、今はそうでないものがある。


その人、本当に困っていたのかも知れないし、
隠してたって地図でちゃんと調べることが出来るのだけど
自分の住んでいる住所を
見ず知らずの人に自分からオープンにしてしまうのは
なんだか気持ちの悪いものだ。

しかも、まずは自分を名乗れよな。


って事をまずは考えないといけないですよ、今時分。

e0165180_23222726.jpg
ケータイをデコレーションするのに一生懸命な彼女。周りはシールのゴミだらけ。彼女のおうちはこの電車
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-19 23:31 | ひとりごと

オーバー30の模範解答



「ちっちゃいことわ気にすんな、ソレ、わかちこわかちこ~~♫」


なんてのがありますが、結構ちっちゃい事が気になる時ってあるもんです。



私、「最近、どう!?」って聞かれるのがどうも苦手。
知人や友人、身内の間柄からのこの質問にはどうって事ないけど、
仕事の場でのこの手の質問は対処に困る。
質問の範囲があまりに広すぎやしませんか?
逆に思ってしまう-「何が?」


「この一ヶ月どのように営業してきたか?」ってのも困りモノ。
上の質問と比べて、少しだけ絞り込まれた質問だけど、
複数の営業接点がある場合、
接点回数が多い場合、
接点方法が複数の場合、
この一ヶ月の営業を総括して答えるには、
やっぱり用意するべき回答があまりに多すぎるため答えようがなくなってしまう。

ずっと昔、子供時分にオヤジの大目玉を喰らった事がある。
「お前は何を考えて生活しているのか!!」
と聞かれて「その時々によって違う」と答えたのを覚えている。
屁理屈でもなんでもなくて、その通りだと今でも思う。
「何を考えてこのような事をしたのか!!」
だったらもっと事の重大さが分かるというもの。



Q:「どのような営業をしてきたか?」

A1:「はい、売上アップに繋がるように営業してきました」
心ン中の私:
いや、ちょっとまて。予算達成してへんし、
それやったら結果として営業してなかったってことになるよね~


A2:「そんじゃ、ひとつひとつ検証していきましょうか」
心ン中の私:
おいおい、お前のための時間じゃねぇんだぜ


A3:「はい!元気をモットーに営業接点をとってきました!」
心ン中の私:お前は小学生か!


と、頭ん中で堂々巡り。
その時点で私、完全にフリーズ。

そこで、もう一度質問の意図を考えてみる。
「何を聞き出そうとしているか」
「この質問は何を求めようとしているものなのか」
質問の表現方法を少し変えてみたら、答えやすくなるんやないか?
あぁ~あぁ~、ヒントが欲しい!!

「あ、あのぅ~、もういちど、しつもんしていただいてよろしいでしょうか」(私)

「あんた、人の話聞いてたの?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そらそうですよね。言われて当然です。
私も当事者じゃなければ同じ事ゆっちゃいますYO!

もう、私、完全フリーズです。
(いないものと考えてください)


質問に対しての答えってのは、
その答え一つで、その人の人間力が測られてしまうから怖い。
単に質問への回答そのものの正誤、徳不徳だけでなく
その回答の中身から感じ取れる説得力、観察力、洞察力、プラスアルファの意見で
その人の経験値や器の大きさをもろに露呈する。それは声の大きさにも端的に出ていたりする。
(逆に言うと、質問する側にもその質問の仕方一つでその人の人間力が出てしまう訳やけど)


自分の身の丈以上の事をやったり、言おうとしたりとするからですかね。
もっと自信を持てればいいのに、
どうも最近現実と理想のギャップに躓いてしまう事が多い気がする。
いや、自信を持つってのは少し違うかな。
単に考えすぎ?

そういえば
「最近、どう!?」ってのは英語では挨拶みたいなもんやしなぁ(HOW ARE YOU)
って考えたら少しはラクになれるのかも知れないけど・・・


私もうすぐ30半ば、こんなことでいいのか!


e0165180_12102616.jpg

(ベランダにクマゼミ飛来!こいつ、ちっちゃいクセにとにかくうるさい)
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-19 12:16 | ひとりごと

夏ピアノ



専門用語はあんまり分からないけど、
ペダルを踏み踏みしてダーン!とやるピアノの音色より、
コロコロしたピアノの音色の方が好きだ。

こんな暑い夏に、しかもウチみたいな極力クーラー使いませんぜ!って場合には
キース・ジャレットとかリッチー・バイラークはチョイしんどいんですよね~。
・・・なんて書いてしまうと
「そら、ジャンルとか曲調の問題でっせ!」なーんて聞こえてきそうなんですがね。

だいたい、誰がクソ暑い部屋でキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」を聴いて
心から「いやぁ~荘厳ですな~」なんて言えますか!
ジャンルも影響してるに決まっとる!!


やっぱり夏のピアノはキューバとかブラジルがよく似合う。
カレーが夏に似合うのと全く同じ。
聴いてて楽しいし、何より楽チンだ。
そして、そういったラテンのジャズピアノにはコロコロしたのが多い。



そういうわけで夏になると必ず聴きたくなるコロコロピアノの代表が
ジョアン・ドナートの「MUITO A VONTADE」(62年)と「A BOSSA MUITO MODERNA」(63年)。
いやぁ、ホント、コロコロしてますな。

e0165180_19503771.jpg



ドナートはアマゾンのさらに奥地出身のブラジル人。
ジョアン・ジルベルトとほぼ同じ時代に活躍した方ですが、ジョアンよりもプロデビューは早く、
ジョアンの最初のアルバムにも取り上げられた作曲家です。


この2つ、とにかく難しい事一切なし!
夏、バルコニーでのんびりしながら聴く音楽として
これほどハマル作品もそうそうないほど。
コロコロと弾かれるピアノの音の一粒一粒のなんと楽しげなこと!
と、言うことで陽気に楽しめるジャズの傑作のひとつとしてオススメしたい作品です。

2枚ともチァン・ネトのベース、ミルトン・バナナのドラムス、
アマウリィ・ロドリゲスのパーカッションというカルテート編成。
ドナートらしい複雑なリズム・パターンやシンコペーション、高度なアドリブも
ラテン・ジャズをベースにした明るい曲調に巧く溶け込んでいるんですよね。


こういう難しいことをさら~っと見せる事の出来る人、かっこいいと思います。

いや、お見事!
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-13 09:33 | ムジカ

ワインとオリとその功罪


私、暑いの苦手。
いっそ一年中マイナスでもいいってぐらなもんで・・・
職業柄どうしても外出しないといけないのですが、
クーラー病のせいか、自分で体温調整が出来なくなってしまったようで何せ汗が出る!
対処に困る訳ですよ。
んで、セミなんか鳴き始めた日にゃ!!
((鳴き始めました・・・))




こんな季節に飲みたいワインは思いっきり冷やした泡か
冷蔵庫の温度で冷やした白とロゼ、はたまた氷を入れて旨い赤。
まぁ、とにかくサクッとしたのが飲みたいところ。


そんな感じで今日のワインは耳のピアスが異彩を放つドミニク・ドゥランの「シュ・ドゥラン・ブリュット」
e0165180_23581083.jpg


4、5年前のワイナートでこのワインのことを「レモンのようなカリッとした~」って表現にガツーンとやられ
速攻で購入したことがあります。
多分初めて日本に輸入されたそのロットは
いわゆる自然派の中でもとにかくすごいオリで、
そのオリの量たるや雲ひとつ抜きん出るぐらいの、まさに「オリ祭り」!



オリと言えば、フィリップ・パカレ曰く、
「良いワインを造るには、良質のオリを手に入れることやで!」だそうで・・・

フィリップ・パカレのワインは純然たる自然派ながら、全然還元の臭さがなく、
その字のごとく、まさに身体に自然に染み込んでいく味わい。
この間の来日の時に「アンタのワイン、何で臭くないの?」って質問についての答えがこれ。
つまり、
臭み=還元
熟成・劣化=酸化
と捉えた場合、パカレはその中間のタイミングに差し掛かった時を基準としてボトリングしているそうで、
その還元と酸化のサイクルをコントロールしているのがオリなのだそうです。
酸化のサイクルがピークになったとき、樽を揺らしてオリを浮遊させ再び還元状態に戻すと。
その良質なオリ(果皮のカス、房の梗のカス、種のカス)を手に入れるために農薬散布を禁止したり
少しでもつぶれたり腐ったブドウがあったら容赦なく捨てるわけなんですね。
理にかなってます。


話は戻ってシュ・ドゥラン。
なぜか最近日本に入ってくる分はオリが見当たらない。
日本向けやアメリカ向けには
「オリ=不純物」という発想で生ずるクレームを避ける為、フィルタリングしているそうな。
(大勢に負けるな!)

そしてこのワインの味と言えば、確かに「カリッ」としていた前のと比べて、「キリッ」って感じ。
この「キリッ」と感は他のワインにも結構感じられるものなので、少し残念ではあるんですけど
それでも相当旨い!
とてつもないミネラル分とアリゴテらしい結構な酸味。
グレープフルーツの実と皮の間の白い部分な苦味。

冷蔵庫で10度ぐらいに冷やして、
まずは「ただいまー」の後のビールか、これかってとこ。

e0165180_0175099.jpg
(このオリこそがブルゴーニュワイン協会長を怒らせた張本人!ドミニク・ドゥランの真骨頂!!)


いやぁ、しかしこの暑さ。
どないしたろか!
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-09 09:13 | ワイン

コハリの余命宣言



e0165180_23362444.jpg
今日は七夕。
それがどうしたん、ってぐらいここ何年も雨曇で空が見えませんよね。
(これ、昨日の写真)





さて、それはどうでもいいことで、
今日はコハリの病状について。

ちょっと病院を変えてみました。
先週末のことです。
大阪に住んでたときにお世話になってた動物病院の先生が独立開業されていたのです。

ハリがジャマしてあんまし綺麗に写らないからって理由で
前の病院ではやってくれなかったレントゲンをとうとう!

結果、リンパ腫の可能性があるってことで、余命1ヶ月!なんと!
お腹、開けないんですってさ。体力が相当落ちてるから。
前の病院では細菌性の肺炎やと聞いてたんですがね・・・

抗生物質と気道拡張剤を混ぜたものをもらって、
半泣きになりながらトボトボ帰るしかありませんでした。


で、このクスリと前日に通販で買ってた「アイソカル」っていう栄養剤を混ぜて与えました。

それがですね~
クスリが効いたのか、アイソカルが効いたのか、めちゃくちゃ元気です!今。
呼吸もラクになったみたいで、嘔吐もしない。
泣き声も上げなくなったし、何より俄然食欲旺盛!
まさかの余命宣言なんてハナクソ程度。
元気すぎて鼻の孔から煙が出そうなぐらい。いやホンマ。


このまま、この元気っぷりが続けばいいんですけどね~



e0165180_23365379.jpg
       余命宣言ってなんなん!(コハリ)
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-07 23:45 | ハリネズミ

とびきりのギャップ


フリージャズってのがあります。
分かりやすくいうと、何でもかんでもフリーなわけ。(少し強引な解釈??)
ジャズって、たいがい即興の時間があるけど、その即興が延々続くのがフリージャズの特徴。
で、どんなんなん?って、しばらく聴いてたらオェーってなるわけです。
想像してみてください。
黒板に爪立てるようなサックスのブビブビが30分も続くわけですよ。
ドラムもベースも好き勝手し始めて、ピアノもそこに切り込んで四つ巴の戦い。
誰が主導権を握るかのガチンコ勝負。
演ってる人間は真剣そのものやけど、
聴いてるほうはもうどうでも良くなったりして。

でもそんなアホみたいな30分の騒音の中にキラリと光る5分があるんです。
中には涙が出そうなぐらい綺麗な瞬間があったりするから止められない。

いや、そんなんばっかし聴いてる訳ではないですよ。
聴くときはよっぽど暇か、体力に余裕のある時に限られています、フリージャズなんて。



なんの話かって、ワインの話なんです、今回。




10年ほど前と比べて、自然派といわれるワインの質は格段に安定してきたように思いますが
それでもたまにハズレに出会ったり時があるもんです。
同じ生産者の同じヴィンテージの同じ銘柄のワインの中にも・・・


先月開けたピエール・フリックもそう。
こんなのを「自然派やから」っていう理由で旨いなんて飲んでんのもおかしいやろ
って訳で、コルクで栓して、またセラーん中に入れておきました。
1週間後に開けたら・・・・「!」にはならず、なんとなくいけるかな?といった程度。


こういの、瓶差なのか、なんなのか。特に熱で劣化してる風でもなかったしなぁ~



で、同時に購入していた2本目にこの土曜に挑戦(っていうか半ばヤケクソ)。
これがめちゃくちゃ旨かった!
同じリースリング・ビール'05ですよ。




はい、このギャップなんですよね。
ハズレの次にアタリが来た時なんかにはなんだか嬉しい。
アタリの次にアタっても、これは心情的になにも思わないんですがね。

中でもハズレ→ハズレ→ハズレと来て、その次にアタリが来た日にゃ、
今までとのギャップも相まって、必要以上に感動してしまったりするもんです。
一度その格別な感動を味わってしまったら、次のハズレも
「いやいや、こんなもんやないやろ!」
なんて思い直してみたりする。


自分のことしか考えてない彼氏(←私の友人)をもった女の子がゆってました。
「この間、2人で歩いてたんやけど、そん時に雨が降ってきてさぁ。私傘持ってなかったんやけど、
彼だけが持ってて。そんでその傘ん中に私も入れてくれたんよぉ!本当は優しいんよね、あの人、キャー!」

普段優しくないヤツがたまに優しくすると、必要以上に喜ばれる。
そんな感じなんかな・・・
なんか分かったような、分からんような

e0165180_142043.jpg
全然かわいらしくないエチケット

e0165180_15576.jpg
でもよく見たらかわいい・・・
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-06 09:18 | ワイン

グランシャトーには行かへんよ


火曜の晩は大阪京橋。
そう、「きょ~ばっしは~♪」なグランシャトーのある京橋。
私、一時、京橋ではありませんが自転車で5分のところに住んでたことがあります。
続きは「えぇとっこだっせ!♪」と歌われますが、
京橋は「ええとこ」以上に私から言わせると超ディープという印象。
清濁併せ持った懐の広い世界・・・




目的は最近クオリティが上がったともっぱら評判の「焼肉ノ、シアン」。
3階建て10坪ほどのこじんまりとした装いです。

デカンダンな風貌なアニキが仕入れ、もろモヒカンな弟分が切り出す
とびきり上質な脂のお肉と新鮮モツ。



泉州の水なすをまずはそのまま生で。
次に大阪地野菜、も生のまま。
ユッケにせんまいのお刺身、もやっぱし生もの。
まるちょうにミノサンド、そしてタンにイチボにハラミで仕上げ。
かなり食べたように思いますが、
エエ感じで酔っ払ってしまって細かいところ覚えてません・・・

いや~、でも美味かったな~。
焼肉ってのは大勢でつつくからなのかも知れないけど、
ちょいっと焼いて、殆ど素のままでいただく上質のお肉をいただく時のアゲアゲテンションは
ちょっとエエ感じのフレンチやイタリアンにはないものです。
そういう感じで焼肉ってなんか特別ですな。


そして、そのモヒカン兄ちゃんが目利きするワインの取り扱いに脱帽!
驚く事なかれ、京橋の場末近くのこの焼肉屋さんでは
ラングロールは飲めるし、クザンも飲める。
この日一番はイタリア・マルケのペコリーノ100%、サンラッザロの「ピスティロ」と
なんでこんなんあんの?なオリヴィエ・クザン「ロゼ・セック」。
白とロゼが脂に合う!これワインの貫禄、目利きの実力。


e0165180_22345671.jpg
例年通りロゼ・ダンジュールを仕込んだはずが
07年はなぜか辛口に仕上がってしまったというクザンのロゼ・セック。
自然派らしいガスの残りとセックとは言え貴腐混ざりのグロロの優しい甘み。
んで、エキスの厚みとシュッと上品な酸味。
いつものロゼ・ダンジュールも好きですが、
こういった料理と合わせてより旨くなるワインの方が個人的には好きだな~。
e0165180_22355973.jpg





退店後、京橋まで来たなら、もちろん!
うずら屋コース。
ラングロールのエリック曰く、
「ボクのワインは日本の中ではうずら屋の料理に一番良く合うね」


宮本オーナーの毒舌にじゅわ~となりつつ朝は明ける・・・
[PR]
by necotee-ra | 2009-07-04 22:40 | ワイン