ワインとムジカとハリネズミ

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2008年最後のワインたち

年末ジャンボも空振りに終わった大晦日。
今年ももうあと少しです。
歳を重ねる毎に1年経つのがほんっとうに早く感じるようになりました。ほんま。

今年最後のブログは今月中旬から今日にかけてのワインメモ。
アップするの完全に忘れていました。


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まずは東京スイーツ巡礼前に開けた1本、ヴェット・エ・ソルベの
「ブラン・ダルギル」。多分05VT。
このシャンパーニュを造っているベルトラン・ゴーテロは以前セロスのところで
自然派たる造りを彼の愛弟子の一人として存分に学んできた方、との事。

で、この日に合わせた料理は実家から送ってきた香住のセコガニをたっぷり使った
寄せ鍋。出汁は福岡市民の財布の味方ハローデイからオリジナルブランドの「寄せ鍋の素」。
いちからつくれや!の声が聞こえてきそうですが、軸のブレた手作り出汁よりよっぽど旨いんですよ。


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まぁ、これほどバッチシの組み合わせも無い。
しかもこのセコガニ。ちいちゃいくせにすっごい味噌の量と濃さ。

しかしこの「ブラン・ダルギル」単体だけで考えた場合、「キュヴェ・フィデル」と同様、
暗さを感じてしまう。
なんか陰鬱な印象。(ワイナート最新号のコメントそのとおりかも)
きっと造り手の中には目指している味わいの領域があるのでしょうが、
まだまだ試行錯誤中?
まだまだの造り手だからこそ応援したいところですが、
セロスの片鱗に触れたいとの想いで
高価なシャンパーニュを購入するのはもう止めにしておこう。

次はシュレールの「エデルツヴィッカー」。


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6年ぐらい前に神戸のワインショップで働いていた時には
同じシュレールの白ではピノブランやリースリングのパルティキュリエールを
数え切れないぐらい経験してきましたが、
あの時の焼きつくような還元香味を全く感じさせないクリーンな味わい。
しゃっきっとした酸が飲み口を良くしています。味わい云々を深く考えるよりもその場の楽しさや料理の美味しさを引き立てるキャラクター。

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んで、クリスマスは淀屋橋アドパンデュースのノエルセットにセロスの「エクスキューズ」。
このノエルセット、完全予約制のいわば持ち帰りパーティセットなんですが、
パテやオリーブのピクルス、パン・ド・カンパーニュなどが4人前分入ったお得なもの。
中でも大山地鶏のオーブン焼き!2日間、ローリエやローズマリーなどいろんなハーブと
一緒に塩蔵したもの。
シェフいわく、それぐらいやらんとこの季節の胸肉はぱっさぱさになってしまうとのこと。
今年一番の美味い食べ物のひとつでした。大満足です!
来年も是非宜しくお願いしますね!T渕シェフ!!
そしてこのエクスキューズ、やっぱり旨いですね~(デコルジュは2年前)。
自分の好みとしてはノンドゼもよいけどこれぐらいの甘みがある方が実は好み。

そしてクリスマス後は怒涛のBMOづくし。
第一弾はロワールの変態、オリヴィエ・クザンの貴重なVT05「シュナンブラン」。

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スキンコンタクトの瓶詰時までもSO2ゼロというしろもの。
2日目はもう既に真っ黒な白ワイン(笑)・・・
正直、果実身を感じられるのは抜栓1日目だけ!?
2日目以降はひたすら異次元の飲み物。


第二弾はペール・ジュルの「ポワール」(VT07)。優しい味わい。

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先日青山のガレット屋で飲んだポワールとの比較で
嫁に飲ませたかったために購入したもの。
自然派だからといって美味しいとは言いたくないですが、
比べ物にならないぐらいのレベルの高さ。
そして、この蔵元のシードルは世界で一番うまい!
茶色の酸化したリンゴじゃなくて、生のリンゴをそのままシャコッと皮ごとかじった時の
みずみずしさそのもの。
そしてなんと!ここのカルヴァドスは北浜の重鎮ビストロTTGの、
オリジナル亀チョコにも使われているのです!
皆さん、ペール・ジュルは絶対に経験しないといけないですよ!!

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そして今年最後の1本はクリストフ・フシェールのリュノッテ「トリオ」。
自宅のガレージ、いやそれよりもっとちっちゃなちっちゃな蔵で造る農民そのもののワイン。
実はこのキュヴェ、エチケットに記載されたアルコール度数でも分かるように
糖分がのりすぎていたために瓶の中で2回目の発酵を迎えてしまった厄介者。
ワインとして失敗作という方もいらっしゃいますが、
しかしこのワイン野菜の土の味を引き出しますな・・・
充分アリ、ですよ。


と、今年のブログ終了!
今回は完全に自分の備忘録。

さぁ来年もがんばろっと。

ガキ使観ながら今から年越しそばですよ!
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by necotee-ra | 2008-12-31 22:22 | ワイン

やっとこさharico登場!

今年を表す漢字一言は「変」らしいですが、
私にとってもまさに激変の1年でした。
嫁が出来、引越し。そして転職・・・

そしてブログを始めたことも自分の中での大きな変化でもあります。
でも自分のブログのネームカードを「harico」としながらも、今だに我が家の長男ハリコを
紹介出来ていなかった事は心残り。

という訳で今日はそのハリコの事を少し。


しっかしウチのハリコはものすごい人見知りで、全然写真を撮らせてくれないのです。
この辺がウチの下の子コハリと違うところ。

今日30分もかけてまともに撮れたのは下の2枚だけ。

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あとはフーフー言いながら顔をそのハリハリの体にうずめて
なかなか写真を撮らせてくれようとしません。
手を差し出すとアタマのハリハリを使って突進してくる。
もう3年目にもなるのに・・・

もともとこの子、コー〇ン(シモネタじゃないですよ!)から買ってきたのですが
多分四六時中、お店の蛍光灯と
不特定多数の客の奇異な視線に晒され続けて来たこともあるのでしょう。
そして多分、この子にとってみれば訳も分からず
自分の住まいをコンコンと叩かれたりもしたのでしょう。

結果、人間不信に!

だいたいコー〇ン(シモネタじゃないですよ!)のこの子の売り出し文句が
「大きくなってごめんなさいセール」というもの。
酷いですよね。

しかしそんな環境の中からせっかく救出してやったというのに、このありさま。

唯一の楽しみはご飯とおやつのイモムシだけのご様子。
食っちゃ寝、食っちゃ寝のおかげで、今や体臭を撒き散らすただのデブハリに・・・


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おい、ハリコ。
お前は幸せかい?
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by necotee-ra | 2008-12-31 01:10 | ハリネズミ

ジョアンのいない東京スイーツ巡礼 (その③)

そして3日目。
本当ならジョアンのコンサートの次の日・・・


ホテルを10時半頃に出て、1件目はラデュレ。


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着いたのが11時過ぎだったことが良かったのか、
店内の席が空いているとのことで勧められるがままに店内でいただくことに。

選んだのはパッションフルーツのパティシエールにフランボワーズたっぷりのタルトと紅茶。

店内の客層は若いも古いも殆どが女性。
そんな中で年末の挨拶まわりのついでかなにかでオジサンサラリーマン2人を発見。
テーブルにはちゃあんと紅茶と小さなケーキ。
さっきまで会社か仕事に対して悪態ついていたのに、
ケーキを食べる姿は一変して可愛らしい姿に・・・


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お約束のマカロンを自分のおみやに買った後は、銀座の有名なカフェで昼飯。










若鶏のコンフィ。
そしてこのコンフィはその料理方法に限らず、
今まで食べた食事の中で最も最悪の出来の一つに認定。
キッチン=サービススタッフ諸君、一回自分たちで食べてみたら?


と、3日間の東京甘甘巡礼の旅終了。

しかし、今回のジョアンの急なキャンセル、実はなんとなくそうなるんやないかなぁとは思っていましたが、まさかそのままその通りになるとは・・・

前回の来日の際のDVD販売の突如のキャンセル、そして今回。
情報によると最初から空席が目立っていたようですが、次、来日が決まったとして
どれほどの観客が集まるのでしょう・・・
もう伝説のままで良いかも。
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by necotee-ra | 2008-12-22 00:06 | ひとりごと

ジョアンのいない東京スイーツ巡礼 (その②)

そして2日目。
まずは老舗、オーボンヴュータンへ。


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電車を乗り継ぎ少しだけ時間かけて行く、
いかにも下町的な小さな商店街の隅っこにたたずむ小さなお店。
フランスのいろんな地方の焼き菓子や
武骨ながらも滋味深い伝統のコンフィズリーもたっぷり揃っています。

開店して30年弱-店舗をむやみに拡大せず、コマーシャルに走ることなく、
一貫してそのスタイルを崩すことない頑固なこの洋菓子店が私は大好きだ。
業界でトップに位置づけられる名店ながら、近所の方もばんばん普段着のまま入れる懐の広さもいい。

最近、若い方が「近所の方に来ていただけるようなお店を目指します」といいながらとてもモダンな様相のお店を立ち上げていらっしゃいますが、果たしてご近所のおっちゃんおばちゃんがその様な敷居の高く見えるお店に気軽に入れるものでしょうか?オーボンヴュータンへ来て一度勉強していただきたい!


まずはイートインでその名も「オーボンヴュータン」を。
小ぶりのココットに入ったカスタードベースの逸品。中には洋ナシとノルマンディーのお酒ポワールがたっぷり(表面はカラメリゼ)。
これがめちゃくちゃ美味い
で、気が大きくなって2皿目は「ボー・タン」。これはチョコレートとフランボワースのシブースト。
その後はおみやげとしてパートドフリュイを購入。
いろんなフルーツの、果実をそのまぎゅぅ~っと絞ったままのような素直な酸味が活かされた、最高のパートドフリュイです。
口どけも文句なし!

2件目は自由が丘のパリセヴェイユ。


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ここでは革新の「ムッシュ・アルノー」をいただく。
サクッ、ザックリ、にゅる、ふわっ~が一度に楽しめるこれまた至福の逸品。
但し、オモテスタッフのオペレーションがままなっておらず、会計に10分も要してしまうことには、先ほどいただいたケーキの美味さも半減。

その後すぐに昼食はラーメン。アゴの出汁の効いた1杯で胃も少しすっきり。

夕方は有楽町の行列の絶えないドーナツ屋さん「クリスピークリーム」へ。
おいしいのはおいしいが全ての種類の食感が単調。
そういう意味では私は何を言われようとも絶対的にミスドを支持したい!


夜はベルギービールを名物としたレストラン(というか居酒屋。値段除いて)に。

「これとこれとこれを頂きたいのですが、2人で食べるには多いですか?少ないですか?」
というこちらの質問に対して

「お客様、こちらの方がお勧めです」
と答えるトンチンカンなスタッフが私たちのサービス担当に。
残念・・・


この日の結果はケーキ3つとラーメン1杯、ドーナツ3つにたっぷりの晩飯。
どうも胃が荒れてしまったようで、口元に吹き出物を出しつつ東京スイーツ巡礼は3日目に突入するのです。
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by necotee-ra | 2008-12-20 19:09 | ひとりごと

ジョアンのいない東京スイーツ巡礼 (その①)

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12月14日に予定されていた、ジョアンの来日コンサート。

先日のブログにも書いたとおり急遽中止になってしまいましたが、
新幹線のチケットもホテルの予約もキャンセルが面倒だったこともあって、
結局そのまま予定通り東京行きに決定。
我が家恒例のパティスリー巡礼第3回目です。
はい、もちろん嫁ハン主導。


初日一件目は目白の「エーグル・ドゥース」。


料理通信「世界に自慢したい日本のパティシエ&スイーツ」(2006・9)、
料理王国などなどメディア掲載の絶えない名店。とのこと。
食べたのは柚子とチョコレートのケーキ。(←もちろんもっとかっこいい名前でしたがね・・・)
私自身、ケーキの類に関して、その柚子はコンフィだったか、
ジャムだったかも忘れてしまうぐらいズボラなのですが、
丁寧な仕事をしているかそうでないかぐらいは分かります。

柚子のほろ苦さがチョコの甘さと良く合っていたし、
一品の全体的な滑らかさが心地よい。
苦めのチョコならせっかくの柚子の旨みが活かせていなかったことでしょう。

旨い!

ちなみにクリスマス前ということもあって、
店内の天井からは雪の結晶のような透明な飾り物が
たっくさん吊り下げられていました。
店内に流れている音楽もすっかりクリスマスヴァージョンだったけど、
「サンタ」の「タ」のところでケンシロウのようにCDが飛びまくっている。
「タ」のリフレイン。
「♪サァンタタタタタタタタタタタタタタタター・・・・」


とりあえず初日のスイーツはこれで終了。


その後、晩飯に表参道の「ル・ブルターニュ」でガレットを。
予約していた時間無視して1時間早くお店にいったら、フランス人に迷惑な顔される。
そらそうですわな。
相変わらずガレット旨かったですよ。ムール貝も。但し食中に合わせたポワールは別・・・


店を出て、歩いて渋谷に戻る途中「ピエール・エルメ」に立ち寄る。
高い!あれもこれも高いぞ!
動揺すると逆に怪しまれると思い、「こ、こんな高いのんぐらい見慣れてるぜぇ」感出しながら、ぐるっとショーケースを眺めて
店外へフェードアウト。

そのまま「バール・ボッサ」へ。


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う~ん、やっぱりいい店だ!

結構早い時間に行ったつもりが、もうすでに満席状態。

あれだけの客を相手にマスター一人で切り盛りしているのですから、感服します。

暗い店内に絞った照明に
光るタバコの紫煙、
控えめな音量でブラジル音楽が掛かる店内。
私はワインに嫁はモヒート。
・・・良い雰囲気。

と、そこへ
「ぐひゃひゃひゃ~」
という笑いと一緒に数回の拍手の音が爆音で店内に響く。
ビックリして振り向くと、笑いながら手を叩くおっさん発見!
関西人?
(関西人は笑うとき手を叩くらしい)

その後も手を緩めることなく叩く叩く。
嫁が計る。20秒に1回。
グラスを手にしている時はさすがに両手を合わせて叩くことが出来ないみたいで、
音を絞ってテーブルで代用。
そうまでしても、なお叩きたいのですね・・・

そして、その日たまたまお店に遊びに来られていた中島ノブユキさんに遭遇。
マスターに介していただき、
ご挨拶させていただいたのですが、緊張に少しのアルコールがワルさして
私がようやく放った言葉が「ボ、ボチも頑張ります!!」
あー本当に頑張らないとな・・・


東京パティスリー巡礼の旅2日目はまた今度。


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by necotee-ra | 2008-12-16 00:55 | ひとりごと

公演中止ぃ~!?

とは言ってみるものの、ある程度予想がついていた、今回の全来日公演中止の連絡。
腰痛ですか?


残念です・・・



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by necotee-ra | 2008-12-13 06:21 | ムジカ

日本の音楽も聴いてみましょう

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先日、私の音楽好きについて、ある方が「○○君(私のこと)はエエカッコしぃやから日本の音楽は聴かへんねんて~」と周囲の人たちに紹介されているところを目の当たりにしました。

う~ん・・・ある意味当たっているけど、ある意味当たっていない。


普段から「倖田來未って最高ッスよね~」とか
「やっぱ夏はチューブでしょうよ」なんてゆっていれば
エエカッコしぃとは言われなかったのかも知れない・・・
とかいうのはこの際触れないで置くとして
誰もが大なり小なりエエカッコしぃだし、それはお互い言わないでおきましょうよ(笑)、
というのが本当のところ。
で、日本の音楽を聴かないというのが当たってないところ。


坂本龍一は聴くし、矢野顕子のピアノ独奏CDで泣いたりもする。
UAは尊敬出来る方だし、エゴラッピンやASA festoonもアン・サリーも好き。
湯川潮音もcalmも松田美緒も三宅純も永積タカシも毎回買ってしまうし、
忌野清志郎の世界には憧れっぱなし。



と言うわけで、はい、今回は最近の日本のアーティストの中で最も推したい方の一人、
中島ノブユキさんの紹介です。

彼のソロアルバムは2枚ありますが、やはりなんといっても
ヴィニシウス作「ユーリディスのワルツ」が収録された「エテパルマ~夏の印象」。
この「ユーリディス~」の崇高さは初演と思われるジョビンのそれをもほるかに凌いでいると断言します!
中島さんのアレンジメントだけでなく、特にバンドネオンの入り方、たゆたうアコースティックギター、ヴィオラ、チェロの伸びが美しい。

その他のベストは録音最後の日、深夜に録られたというピアノソロ、オリジナルの1曲目と、これもまたバンドネオンが効果的な3曲目、ヴィラ=ロボス作の4曲目「aria」、シューマン作の15曲目「widmung」(いかにも青柳さんらしいバンジョーがさりげなく)。


もともと中島さんはクラシカルな技法をバックグランドに持っていらっしゃるようですが、このアルバムの美しさはきっとそこから出来ているんでしょうね。相当複雑な音楽理論が練りこまれていて、一筋縄ではいかないエネルギーとパッションがここにはぎゅうぎゅう詰まっているのですが、
そんな難しいことは微塵も感じさせないぐらい、心にスゥ~っと染み入ってくるような優しい音楽を聴かせてくれます。


何もせず家でごろごろしているときや雑誌を読んでいるとき。千秋楽の後のけだるい日曜の夕方に。
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by necotee-ra | 2008-12-08 08:05 | ムジカ

ホンダのF1撤退表明について

「ホンダF1から撤退」

今回の撤退表明は過去2回の「休止」表明とは違った「撤退」表明のニュアンスが濃厚な様で、再参戦は殆ど可能性ゼロとのこと。


F1そのものに殆ど興味の無い私にとっても本当に驚きでした


サブプライムローン問題に端を発する金融危機→信用危機→企業の経済危機から、
F1に必要な500億という莫大な負担を解消し、経済資源を再分配させるため、というのがその理由。
この理由の本質を考えると、ホンダの撤退表明はF1に参戦していない他の自動車メーカーにとっても他人事では済ませることの出来ない問題であると言えるでしょう。


この表明を聞いたトヨタの社員が絶句した、ということですが、
F1をめぐるエンジンの開発、空力開発、燃費向上を前提とした鋼材使用量の削減と同時に相反する安全性の向上など様々な技術開発において、ホンダとトヨタは凌ぎを削って来ました。
その競争相手、競合指標を失うことになったトヨタにとって、その喪失感は相当なもののはず。
なんといってもトヨタは絶大なブランド力と莫大な財力でもって日本でのF1GP開催地を鈴鹿からもぎ取ったばかりなのです。

これって、ワインで言うとピノノワールの世界ではロマネ=コンティなくしてカレラの存在は無かったし、ボルドーの名声がなければ、今の新世界ワインの隆盛はありえなかった、ということとイコールといえるのではないでしょうか。
(当然嗜好品の世界と経済に直結する産業界では与える打撃に雲泥の差がありますが)


また、この競争原理の減退はメーカー本体の間に限ったことではなく、関連企業や子会社、下請けにおいても大きな喪失感を与えるものです。
鋼材の代替として開発が進められていたカーボンの業界や雨天時や急ブレーキ、摩擦熱にも高い効果を発するタイヤを開発しようとしている方々、マシンを安全に迅速に運ぶための物流機器の業界、高いトルクにも耐えうるボルトナットの開発に携わる技術者などなど・・・


以前、私は物流機器の開発=製造=販売という業種に携わっていましたが、ホンダの子会社の方と一緒に仕事をする機会がしばしばありました。
彼が来阪した折にはよく2人で飯を食いにいったものです。
私が所属していた独立系の弱小企業と彼の所属する子会社とは言え大企業傘下の企業との間には大きな差があるのですが、
彼の設計力や商才は私にとっての指標であり、また競争相手でもありました。
F1の話ともなると目を輝かせ、いろんな裏話や苦労話を聞かせていただいたものです。
それほどまでに、F1というのは彼のモチベーションのひとつになっていたのでしょう。



今は全く違うところに身を置いていますが、どんな業界においても自分のところ一社だけでは事業を継続出来ないし、競合相手も含めて様々な企業とのつながりで成り立っていることを具体的に考えさせられてしまう出来事でした。
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by necotee-ra | 2008-12-07 15:24 | ひとりごと

共感するということ


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自分の興味のあることであったり、自分が大切にしているモノやヒト(=友人も)、
そういった対象を、これもまた自分にとって大事なヒトと共感したり、反対に議論出来ることというのは、自分の知的な好奇心を高めるだけではなく、相手との距離をはかる上でも関係を深める上でも結構重要なことではないかと思います。

例えば、私の贔屓球団の出る試合を大事なヒトと一緒に楽しんで観る事が出来たりとか、
これはムチャクチャおもろい、と思える映画について共感出来たりだとか。
また、自分が大事にしている友人なら、また別の友人を紹介したり、ということも。
あるいは、今日はいつもより一段とかわいいやん!と思える
滝川クリステルの髪型について、私の隣の大事なヒトにとっては果たしてアリなのかナシなのかという議論も含めて。



でも、本当に言いたいことはそんな難しいことではなくて、この間心斎橋のビストロ「D学」さんとこで飲んだワインについて、
普段、私が旨いと思うワインに対し殆ど反応しない嫁ハンが、久々に「これ、おいしい」と言ったその一言が嬉しくて、こういった前置きになってしまいました。
アルザスの「ミッシェル レオン リースリング '06」だったのですが、結構するどい酸ながらもフルーティーさがあるために上手くバランスが保たれていて、なによりも本当にきれいなミネラルが感じられるよく出来た1本。
提供された温度も良く、おいしく頂くことが出来ました。

で、どうゆうとこがおいしいと思うん? と聞いたところ、
ちょっと甘いとこ 

なんて言うもんだから、きっと好きな方向だろうと思って、
早速次の日に同じアルザスのシュレールをおうちで開けたのです。



これが、ものすごいものすごい!

エチケットのかわいさも手伝ってか、旨い旨いの連発。自分からワイナート別冊本の基本ブックをめくり始めるといった嬉しい反応。



自分が好きなワイン、「これは!」という1本を大切なヒトと共感出来るということ。
嬉しいことです。


ちなみに開けた「le verreest dans le fruit」は'04にも関わらず熟成がいい具合に進んでいて、まさにこれから飲み頃に差し掛かるという手前。少しもったいなかったかと思いながらもするする進んでしまいました。
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by necotee-ra | 2008-12-06 10:38 | ワイン