ワインとムジカとハリネズミ

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カテゴリ:ワイン( 43 )

サン・トーバンの伝統

ヴージョのあとは74号線を南下。
74号線は一応「国道」なんですが、片側1車線(たまぁ~に2車線)。
いわゆる地方の国道。日本でいう1号線や2号線を想像してはいけません。
ワイン好きにとっては憧れの土地であっても
つまるところド田舎ですもん。

平坦に広がるピュリニー・モンラッシェのブドウ畑を右に見ながら、しばらく進むと
少し南にくだるとジャンクションにぶつかります。
そこで6号線に接続。西に向かって進みます。
向かうはサン・トーバンの村。

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大きなカーブをゆっくり左に曲がりながら
山(というか森)の合間を抜ける。

太陽のコントラストが美しく映える。
峠の山あいを走っている感覚。
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ドメーヌ・ルー。
1885年創業。サン・トーバンに拠点をもつ歴史ある生産者。
コート・ドールの北はジュヴレ・シャンベルタンから南はメルキュレまで13の村に畑を所有。
今ではネゴシアン業も営む他、南仏でもドメーヌを興すなど事業を拡張しながらも、
家族経営にこだわっているとのことです。

このドメーヌが目指しているのはブドウの繊細な果実味。
とはいえ、結構バニラやアーモンドのブーケが目立っています。

「この白ワインのこの香りは本当にブドウの果実味からくるものか、
それとも新樽での熟成からくるものか」という質問にムグムグ~っとさせてしまいました。
ちょっと意地悪やった??

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ひとつのワインを数種のラベルに貼り分けてリリースする。

このことは「モンドヴィーノ」では批判的に描かれていたけど、
ドメーヌを存続させること、それによって働く人たちの生活を守ること、
そして伝統を継承させることが、それによって出来るのであれば、
私はそれもありかなぁって思うのです。

自分自身は1本を飲み干そうとは思わないけど、
新樽を使って、バニラやナッツの香りを醸成させることも
今の風潮に合わせてやっているのだとすると、
それもありかなぁと思ってしまう。

だって、経営に行き詰って、跡継ぎに継承出来るものがなくなってしまったら?

伝統を忘れず、ブルゴーニュの生産者としてのプライドを捨てないのであれば。
この辺のバランス感は相当難しいと思うんだけど...

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これは現当主のお父さんとお母さん。
ほっこりしてますなぁ~



それにしても、サン・トーバンの村の佇まいは美しい!
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by necotee-ra | 2012-08-26 16:58 | ワイン

ヴージョ



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ブルゴーニュを巡る旅のガイド本に必ず掲載されているのが
オスピス・ド・ボーヌとシャトー・クロ・ド・ヴージョ。

2日目はシャトー・クロ・ド・ヴージョに寄ってきました。
大きなグランクリュの畑の中にそびえる
まさにシャトー(城)のような外観の建物。
ブルゴーニュワインの歴史を伝える博物館にもなってて一般の私もビアンぶにゅ。

建物の中には昔々の大型醸造設備がたくさん展示されていて
いかにワイン造りが大変なものだったかを体感出来ます。

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これ。この大型の圧搾機!

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毎年のシュヴァリエ・ド・タストヴァンの叙任式もここで開かれています。



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シャトーのまわりはだだっぴろいブドウ畑。
これがグランクリュ、クロ・ド・ヴージョ。
写真はシャトーの東側。


サッカーグランド50個分ぐらいの広さの畑を
78人が所有していて、それぞれの所有区画からそれぞれのワインを造っています。

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しかし、柵も看板もないこの畑。
どっからどこまでが自分んとこの畑なのか分かるのだろうか...


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行ったときはちょうど新芽が吹きだしはじめた季節。


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これはシャトーの北側。
向こう側の畑はクロ・ド・ラ・ペリエール。
モノポールのプルミエ・クリュ。





しかし、悔やまれるのは、
行く前にもっとこのヴージョの、というよりも
ブルゴーニュワインの歴史と文化を事前に勉強しておくべきだったってこと。
歴史的な建造物や、世界遺産なんかは特にそうだと思うけど、
その歴史を知っておいた方が数倍楽しめる。

クロ・ド・ヴージョとカトリック・シトー派の関係。
シトー派のワイン造りに対する執念とテロワールの関係。
そこから派生するブルゴーニュ・グランクリュの成り立ち。
フランス革命と大戦への関わりなどなど。

ブルゴーニュのそれぞれの蔵元の個性を追求するのも楽しいけど、
なぜその個性がワインとして表現されるのか。
そこにはブルゴーニュならではの歴史と文化にしっかり裏打ちされているんですね。
日本に帰ってきて、いろんな本を読んだけどもっと早くに読んどくべきでした。

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いまから!と思われている方へのちょっとの親切(大きなお世話...)

『ほんとうのワイン-自然なワイン造りへの回帰』
(パトリック・マシューズ著、立花峰夫訳、白水社)
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『ブルゴーニュ-ワインとグルメと歴史にひたる』
(旅名人ブックス)
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『テロワールとワインの造り手たち』
(ジャッキー・リゴー著、野澤玲子訳、作品社)
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『アンリ・ジャイエのワイン造り』
(ジャッキー・リゴー著、立花洋太訳、白水社)
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『ブルゴーニュ 華麗なるグランクリュの旅』
(ジャッキー・リゴー、野澤玲子訳、作品社)
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『ワインと風土-歴史地理学的考察』
(ロジェ・ディオン著、福田育弘訳、人文書院)
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by necotee-ra | 2012-08-11 23:01 | ワイン

リュシアン ボワイヨ


午後イチはコート・ド・ニュイ。
ジュヴレ・シャンベルタン村はリュシアン・ボワイヨ。
あの伝説のクルティエ/バイヤーとして名を馳せるカーミット・リンチもそのコレクションに加えています。

ひと気のほとんど感じられないジュヴレ村の中の普通の民家。
まさかこんなところで造っているとは、と思うほどあまりにも普通のおうち。
その家の中に小さなセラーと、そこそこの広さのフロアに発酵槽が並んでいる。

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「マストの攪拌にはルモンタージュを採用している」
その言葉から、否応にもテロワールワインへの期待が高まる。

ブルゴーニュでのマストの攪拌の方法と言えば、一般的なのはピジャージュ(櫂入れ)。
ルモンタージュ(ポンピングオーバー)は主にボルドーで処置される循環方法ですが、
機械的な動力を使うとはいえ、実はルモンタージュの方がより優しく、負荷を掛けずに
抽出することが出来るということで、アンリ・ジャイエも採用していた方法です。
特に繊細さと複雑味を身上とするピノノワールにはルモンタージュの方が良いのかもしれません。

除草剤の使用は最低限。
エグラパージュ(除梗)はヴィンテージより10%~15%を残す。
梗まで熟すような最高のヴィンテージは
その梗に宿るフィネスをワインとして表現したいというのがその理由。
5日程度の低温浸漬。
発酵は天然酵母で20日ほど。
発酵の最後の段階でピジャージュを用いる。
熟成は新樽率30%にとどめ、フランソワ・フレール製の、しかも3年間天日に晒した木材だけで
組んでもらっているという贅沢さ。樽を締め付けるワッパの一番外側はスチールではなく、
籐を巻きつけたもの。
樽を回しての移動を容易にするらしい。
熟成期間は18か月適度だが、キュヴェやヴィンテージによって変える。
もちろんノンコラージュ、ノンフィルトレ。



「全てはテロワールを反映させたワイン造りを実現させるため」
手法の一つ一つをたどっていってもアンリ・ジャイエの影響を感じる。

こちらが聞きたいことに対して明確に、まじめに。
それもゆっくりと優しい笑顔で答えてくれる当主ピエール氏。


試飲は
ヴォルネー、ポマールたジュヴレの1erコルヴォーから
ニュイ・サ・ンジョルジュの1erプリュリエまで6種。

ヴィラージュレンジは解放感あり、キレイな酸味を湛えた味わい。
濃縮ではない、果実の凝縮感とのバランスも素晴らしい。
上位キュヴェはより複雑味を増している。
紅茶や梅の風味もより際立つ。
エチケットの地味さからは想像のつかない
素晴らしいワインばかりでした。

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飼い主が犬に似る、、、ではないけど、
そんな人柄がワインにも反映するというのはウソじゃない。
全てのワインにおいてピエール氏そのものの実直さを感じるのです。

残念ながら畑を見に行かせてもらう時間はなかったものの、
そのワインの味わいからいかにピエール氏が畑の仕事を重視しているか
想像がつくというもの。


結局、こういう普通の民家で、
これ見よがしな装飾もなく、
自らの手で自らの頭でいっぱい汗かきながら、
村の伝統を尊重しながら
ただひたむきに自然に対峙する生産者と、その生産者から生まれるワインにこそ
私は魅力を感じてしまうのです。


はぁ~、一発目の訪問からやられてしまいました。
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by necotee-ra | 2012-07-15 18:39 | ワイン

カモミールが咲きました


この季節になると妙に欲しくなるロゼ。
アマでもカラでもいいから、とにかくロゼ。
マタ~リ感が欲しい時はもちろんアマがいい。
で、今日はアマロゼの代表ロゼ・ダンジュール09を頂きました。
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生産者はオリヴィエ・クザン。
これが本当のSO2無添加?と思わせるほど酸化熟成感もなくクセもない。
チェリーや桃の風味に少しハーブやアニスなどのスパイスのニュアンス。
カンペキと言われるヴィンテージだけあって、スケールの大きい重心の低いすわった感じ。
もちろん酸とのバランスもよく、スイスイいける感じは例年通り。
台風あとのカラッとした風の中、やっと花を咲かせたカモミールの茎にまとわりついた
アブラムシを指先でプチプチっと駆除する。
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久しぶりにゆっくり寝れたとろとろ昼下がり。
やっぱりロゼですな~。





最近のおうちワインそのほか。

金井醸造場。デラウェア+ 2010。
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去年のと比べると若干穏やかな酸味。
ハーブのニュアンスがソーヴィニョン・ブランにも似たキレのいい飲み口。
実は料理を選ぶかも。




クリストフ・パカレ ボージョレー・ヌーヴォー2010。
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濃い!渋みもしっかりあって、ヌーヴォーってより、よく出来たガメイって感。
デカンタージュした方がいいぐらい。まだ3、4年は寝かせておきたい。
それはそれでいいいんだけど、
ヌーヴォーらしいフルーティーさから言うと2010年はジャン・クロード・ラパリュに軍配。




クロ・デュ・テュエ・ブッフのシュヴェルニー・ルイヨン2009。
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実はこのルイヨンがカイエールやグラヴォットよりも一番好き。
お寿司と合わせても抜群にウマい。
ブルゴーニュのグラン・オルディネールとかパスグラとも違う絶妙な旨濃い感。
2009年はより黒い色のベリーのニュアンス。
例年のかわいらしさはほとんどなくて、5年は寝かせておけるポテンシャル。
クザンのロゼ・ダンジュールもそうだったけど、やっぱしグレイトヴィンテージなのね2009。
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by necotee-ra | 2011-05-31 22:35 | ワイン

私のシャブリ遍歴

2つぐらい前のワイナートで見たシャブリの特集。
ドーヴィサの佇まいが印象的で、信念の貫き方が、簡単に言ってしまえばかっこよかった。
それ以来、すっかりシャブリを飲みたい病に。
というか、単にシャブリってどんなんやったっけ???

初めてシャブリというワインを知ったのはワインをかじりだして間もなくのこと。
当時(今思えば、まぁ仕方のないことだけど)「シャブリ」を知ってるだけで
物知り顔も出来た訳ですよ(笑)

馴初めはビショー。10代の頃働いてたお店でオンリスト。
次はヴォコレの1er。確かモンマン。
大学を出てそのまま就職した先で扱ったのがアリス・エ・オリヴィエのロゼット。
もう15年近くも前こと。
で、シャブリとのお付き合いはそれっきり。


「シャブリってぇのはさ~、キンメリジャンで、火打ち石で・・・」ってことになると
ビショーもヴォコレもテキスト的だったけど、
アリス・エ・オリヴィエのはなんか違ったことだけ覚えています。
(逆にいうとアリス~の場合、シャブリとは違う次元の飲み物なんですよね~)

で、買いました。シャブリを改めて確認するため。
ローラン・トリビュの07。
実はlamplusさんのブログで見てからずっと気になっていた生産者。
ドーヴィサがいろいろと絡んでるようです。

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色は薄い緑。粘度は低め。
香りはグレープフルーツやライム。酸味ある柑橘系。
そして、そして、これこそ火打ち石!
ビショーやヴォコレの記憶がどんどん蘇ってきます。
もちろん私、生まれた時からスイッチ一つで照明がつく戦後世代。
だから火打石ってどんな匂いなのかなぁんて分かる訳ないじゃないですか。
でも、ちっちゃい時に好奇心で口に入れたじゃり玉の石の風味にすごい似てるんですよ。

香りと直結した鮮烈な酸味。たぶんマロなし。
ハーブ様の苦みと強いミネラル感。
そして、とにかくウマい!
キレのいい後味なのに、じんわり残る旨味。

ながい間ちょっと気恥ずかしかったシャブリ。
久しぶりに体験して、意識が変わりましたよ全く。(どうかしてたぜ~)




そのほか、最近のおうちワイン。

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ジッカに帰省した時に倉庫の冷蔵庫で再会。
10年越しのポイエル・エ・サンドリ。トラミナー01。
なんの!AKBのピチピチ感(しょっぱいなぁ~)


ひっそりと紹介されていたのを目ざとく購入。
サンソニエールのプティ・ブラン09。(あとで生産量の少なさを知って・・・ひょえ~)
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玉ねぎ様のロゼに近い白。
ひと昔前のいわゆるビオ的風味にちかいニュアンスもあり。
完成された薄旨。


ひょっとしたらセロスよりウマいかも!?なジャック・ラセーニュ。
ブラン・ド・ブラン「ル・コテ」。
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ユリス・コランのEXブリュット、ヴェット・エ・ソルベの一連のに比べても抜群にウマい。
キメの細やかさ、繊細さ。ひたすら感動。


最後はジュンコ・アライの2010プリムール白。ソーヴィニョン・ブラン。
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北浜の巨匠んところでアライさんを囲んでの09プリムール会の時に
参加者からの促しで造られた1本(らしい)。
ピュズラ的プリムールを想像してたら、いい意味ですかされます。
アライさんとこの通常キュヴェのSBと同じ全くレベルで語ることの出来る完成度。
思い出すパカレのあの言葉「おい、知ってるか?日本人がすごい白を造ってるぞ!!」
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by necotee-ra | 2011-04-22 01:05 | ワイン

ワインは所作ではありません


まだまだ多くのヒトが濃さや渋味だけをワインに求めているってことを痛感する毎日。
中にはポリフェノールを摂取することだけを目的に赤ワインを飲むって方もいらっしゃるぐらいで・・・
(どんだけストイックやねん!)

確かに濃いワインや渋いワインほど、いかにも「ワイン飲んでるぜっ」て感じがするから、
分かりやすいもんなんでしょう。

否定をする必要はないけど、果たして美味しいって思ってるのかどうか疑問。
巨峰の皮までしがんじゃうんですかね?うんまいっ!とかって。
「私、長生きしたいもんで種まで食べちゃいますよ、当然」
でも、ワインは所作じゃないと思うんです。飯と一緒。
これは単に好みの違いとかの問題ではないんですね~。



最近ブログの更新がないが、どうしてるのか!というお話をちょいちょい頂いていますが、
生きてますYO!この2ヶ月で4KGぐらい痩せたけど。(下足~!)

そして、呑んでます。



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最近のベストは美男ディナミ先駆者のひとつ、
ニコライホーフのグリューナー・フェルトリナー・フェダーシュピール06。
ねっとり絡みつくような果実感と支えるちょうどいい塩梅の酸味。
そして口中での広がり方がなんとも立体的!
アンダー3000円でここまでやるか!?
旨すぎます。
べったら漬けをポリポリほうばりながらも抑えられない衝動。
あれも食べたい!これも喰いたい!!


ちなみに別の日に飲んだ同じオーストリーの同じ品種でマインクラングという蔵元のワイン
(こちらもやはりビオディナミ)はニコライホーフほどの果実の充実感もなくさらりとした感じ。
印象に残らない。のっぺりとした感じで、まぁ可もなく不可もなく・・・残念!
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ニコライホーフの写真手前はリショーの07スペシャル・キュヴェ。
ご多分にもれず、豚ロースを焼いたやつと合わせましたが、やっぱりリショー=豚やと毎回確信を得る訳で。
3年間しっかりセラーで寝かせておいたのですが、抜栓にはピッタリのタイミング。
ますますもっての染み入り系。
ベリー様の果実味と紅茶のようなニュアンスのアフター。
逆に今あけないともったいないかも。



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そしてティソのクレマン・ド・ジュラ・アンディジェンヌ。
発酵はもちろん自然酵母ですが、そこにヴァン・ド・パイユの醸造に用いた酵母(の生き残り?)を
数パーセント足して醸したスペシャル・キュヴェ。
元々ティソの泡は脱帽もんでしたが、これはそれ以上。
着てる服全部脱いで差し上げなアカンぐらいの巧さ。
セロスの舎弟モノに大枚はたくよりも血眼になって探して頂きたい超絶な美味さの一本。



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ラングロールの08タヴェル・ロゼの美味さも相変わらず・・・と言いたいところですが、
2日目以降、なぜかマメ臭。
もう少し待つべきやったんかな?
でも、信じます。エリックほど人間臭く正直な造り手はいない。



ひょんなことから3000円台で購入することが出来たベレッシュ エクストラ・ブリュット・レゼルヴ。
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ブラン・ド・ブランやったでしょうか。確か。
ブラン・ド・ブランは料理とあわせるのが難しいと言われますが、これはぜ~んぜん。
樽の使い方がすこぶる良いのでしょう。
しなやかで落ち着きがあり、泡もベストな細やかさ。
熟した赤いリンゴやカリンのニュアンス。
飲んでて楽しい泡。オウチよりも外で呑みたいですね。



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で、今日飲んだのはギィ・ボサールのミュスカデ・キュヴェ・ボサール09。
近年最高のVTとのことですが、素晴らしいミネラル。もうミネラル爆弾!
ワインのミネラルとはなんぞや!を知りたい方にはうってつけの教材。
まさにビオディナミの面目躍如。
タイムやフェンネルをたっぷり詰め込んだイワナとかヤマメ。
あとはサザエのつぼ焼き。
じゅる~。



どうですか?T戸さん。
そろそろ食道街に行きませんか??
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by necotee-ra | 2010-06-19 01:57 | ワイン

ハルはユルく



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結局今年はタイミングが合わず、3分咲きのサクラを拝むにとどまりました。


とは言っても春です。

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庭(ホントはベランダや!)のカモミールもゴリゴリ大きくなってます。
アブラムシ除けに一緒に植えたパクチーはもう収穫済み。
300円の悪いお肉を100倍美味しくしてくれる。


先日、バンドリンの軽やかな音色が春によく合うショーロの作品が日本先行でリリースされました。
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エポカ・ヂ・オウロの『Feijao com Arroz』。
01年にリオで録音されていた未発表音源。
12曲中、全部がショーロのスタンダードですが、アレンジがスゴイ。
ショーロなのにうねってます。これはもうジャズ。
変な難解さに偏らず、聴いてて楽チンな選曲なのに、アレンジできっちりキャリアの深さを見せる
このチラリズム。やらしいわ!




そして、春の昼下がりにはワインをダラダラと飲んで過ごすのも、また気持ちの良いもの。
例えばジェローム・プレヴォーのクローズリー04。
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春の気分には泡にはふんわりとしたこのピノ・ムニエや他にもシュナン、リースリングを使ったものも良く合う。
熟成感も相まって柔らかく、そして優しい。
ゴーテロやコランもいいけど、セロス関連ではずば抜けて素晴らしいですね。
ぜんまいやこごみ、筍と。



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そして、ブルトンおしどり夫婦のヴーヴレ・ペティヤン エポーレ・ジュテ06。
シュナン100%。
ヴーヴレのペティヤンに出がちな吟醸酒っぽいニュアンス(←あんまし好きじゃない)もなく、
ストレートのブドウジュースを頂いている感じ。
パセリみたいなハーブ感と洋ナシ、カリン。教科書そのまんまのコメントになっちゃうけど・・・
クリームを使ったソースをディップして食べるお野菜にボリッと合わせたい。



これは春にはあんまし関係ないかな?
でも最近の中では圧倒的に記憶に残ったミッシェル・オジェ。
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スアヴィニョン04。
喉越しの滑らかさ、柑橘系やリンゴのような酸味、ミネラル爆弾。
カルキュにも似た、昔のビオディナミの様相プンプン。
今やこの味筋は貴重。


こんなんグダグダ呑みながら、ダラダラ音楽聴いてボチボチ感覚で
休暇を過ごすのも春ならでは。
なんて夢のような話で、今日は震え上がるほどの寒さなのです。はぁ。
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by necotee-ra | 2010-04-16 17:08 | ワイン

勝負の質問


ワインの話。

マルゴー大好き!って公言してはばからない
ある紳士から、

「アナタにとって、ワインとは何ですか?」って質問。

すごいことを聞かれてしまったもんです。

いやぁ~、分からん。
ボルドー好きな方への満足いく回答はなかなかに難しい。
だいたい、そんなこと今まで考えたこともなかったもんねー。

お茶を濁すこと覚悟で絞り出した私の答えに
「なるほど!」なーんて、ヒザをポンってしてくれたけど、
顔には深イイ話で言うところの「う~ん」が出てはりましたよ、モロに。



しかし、実際のところどうか?
自分にとってワインとは・・・

同じキーワードをグーグルで調べてみると、こんな感じ。

「至福の液体」  
(かっこいい~)

「命の泉」  
(ホンマかいな!)

「人生の伴侶」  
(私は女性の方ががいいです)

「神のくれた酵素反応の宝物」  
(恥ずかしすぎてまともに言えんな)

・・・・・・って、みなさん、スゴイですね。

でも、こんな感じで文学性を持ち込むから、ワインがなかなか広がらないし、
ワインってなんか難しそうってな目で見られてしまうんですよね。



酒は雰囲気です。
誰と、どういったシチュエーションで楽しむか。
一人で飲むのも悪くは無いけど、開かれた状況の中で飲む方がずっと楽しい。
そして、自分がウマイとか、大好きだ!って思えるモノを
大切な人と共感出来たらもっと嬉しいですよね。
女の人がカワイイと思って買った服を
「似合うね」なんて言ってもらえると少し嬉しくなるのと一緒かな?

そういう意味で、私にとってのワインとは
晩飯に飲むことが一番多いんで、
やっぱりヨメさんとのコミュニケーションの「ひとつ」。

折りしもこの間の日曜(やったかな)、
今ちゃんのTVで小山薫堂氏がナパのワイナリーを巡る旅 みたいな企画をやってたんですが、
そのドキュメントの中で小山氏がモンダヴィ始め、著名な蔵元の当主に同じ質問を投げかけていました。
そしたら、だいたいが同じ回答でしたね。
「共有」とか「他の人とのつながり」とか。

そんな感じやと思います。やっぱし。

「じゃ、なんでワインなん?」ってツッコマレそうですが、
そう、別に焼酎でもビールでもいいんですよ。
私の場合、たまたまというより他ありません。

ともかく、酒類の中でただでさえもマイノリティーなワインを
文学的意味合いを振りかざして、近寄りがたい存在にするのだけはしたくないですね。



ユニクロほど普段着じゃないけど、
ボルドーよりもっとずっと楽チンなワイン。


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ラパリュのブルイィ04。
ガメイらしい伸びやかな酸にジャムっぽい濃縮した果実の甘み。
輪郭だけじゃなくて、中身もしっかりと詰まったまま、見事な熟成。
ラピエール好きなら絶対好きな味筋。
このワインはちびりちびりと5日かけて頂きましたが、6年も経ってるのに
全然へたばらない。すごいワイン。



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シャブリ・ロゼットをオンリストしていた時から
もう10年以上のお付き合いになるかな?
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのアリゴテ・プランタシオン06。
ザ・ミネラル。素晴らしく濃密。
バランス良し。しかしキレイになったもんです。造りが。
でも同じアリゴテならドミニク・ドゥランの方が好みかも。



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そして、抜栓迷いながらのテュエ・ブッフ。グラヴォット04。
まだもうちょっと寝かしとけ!開けてまえ!って狭間で
コルクの半分までスクリューいれたら、もう後戻りは出来へんやん!
状態もタイミングもウマさも申し分なく理想的なワイン。
とことん優しく、とことん深い。
シャンボール・ミュジニーの様でもあり、でも、もっとあったかい感じ。
6年経ってるけど、まだ熟成出来るずば抜けたポテンシャル。



「ちょっとコレ飲んでや」
「あ、美味しいやん。ワタシ、コレ好き」
って感じが居心地いいんです。
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by necotee-ra | 2010-03-09 16:23 | ワイン

テクニカルスキルか、ヒューマンスキルか


半年前だったか1年前だったか・・・
ある人が言いました。
「モノの言い方なんてクソ喰らえ。
人に言われて、そこから何を得るか。そっちの方がもっと大切だと思わないかい?」


私も以前、全く同じように考えていました。
何十人ものスタッフのマネジメントを経験していた時のこと。
仕事に関するスキルへの自信もあって、
みんなにも同じようになって欲しい、
同じテンションで仕事に励んで欲しいが為に、
本当に厳しい言葉をぶつけてしまうこともしばしばでした。
何もその人が嫌いだからとかいう理由で、故意にそうしている訳では全然ありません。


でも、なかなか伝わらないんですよね(笑)
だからどんどん向うから気持ちが離れていく・・・
そら、そうですよ。
一緒に仕事をしてくれるそのスタッフも感情ある人間な訳で。


で、そういった経験から
こちらの想いや気持ちが、相手に3割も伝わらないのあれば、
自分のモノの言い方それ自体か、
その人に対する気持ちが足りないんだと考えるようになったんです。
他人の心を開くことが出来ないのは人間としての経験値が足りないからだ。


「モノの言い方なんてクソ喰らえ・・・」は
結局、自己満足か、自分の至らなさの言い訳。
閉じた環の中ではどんなスキルだって頭打ち。



ところで、2月末をもって、京都のあるフレンチのお店が閉店します。
提供する料理のジャンルから、フレンチという冠はつくものの
はっきり言って、そのお店のオーナーの名前をそのままジャンルにしてもいいんやないの?
ってぐらい、オーナーの人間性がモロに出た面白いお店でした。


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ワインもウマイし、
シェフの料理も美味しい。店内の雰囲気も良い。
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でも、それ以上にオーナーと話がしたくて、オーナーと一緒に呑みたくてそのお店にやってくるような
そんなお客さんが殆ど。
私もその一人。


そのオーナーが今まで書かれていたブログもそうだけど、
全然かっこつけないその佇まいが潔く、
話していてその人柄がよく伝わってくる、自然体でとても優しい方。
表裏が決してなく、そのせいで誤解を生むかもしれないけど
私は大好きです。


で、そのお店への批評として、とても辛辣な意見が食べ〇グに投稿されています。
確かに言いたいこと、というよりその投稿者の怒りは伝わってくるのですが・・・
問題はその表現の仕方=モノの言い方。
人を小ばかにしたような物言いには、はっきり言って傍から見てても胸が悪くなるほど。
そのせいで最終的に何が言いたいのかがぼけてしまっています。
その上、ちらほら見え隠れする
「ぼくちん、いろいろ知ってんもんね~」ってな小自慢も披露。
本当の批評に自慢は無用ですよね。
厳しく書き込むことによって、そのお店の改善点を提示しようとしているなら
それこそ本末転倒。その書き込みからは何も伝わってこないんだから。


800軒ものレストランを批評されている方なので、その筋では百戦錬磨の達人なんでしょう。
でも経験を振りかざして、自身の価値観で他人を型にはめるのは
ヒューマンスキルの欠如の裏返し。
単なる批評家は要りませんし、同業やその批評家の為に店をしているのではありません。

よっぽどイヤでその人やお店の関わりを絶ちたいと思うなら、
そんな暇な批評は時間の無駄な訳で、もっと生産的に時間を使えばよろしい。
何かを訴えたいなら、その人の心にちゃあんと届くような言い方をしないとね。


そういう意味で、
モノの言い方って、実はその人の成熟度を表すとても重要なファクターだと思うのですよ。
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by necotee-ra | 2010-03-01 00:41 | ワイン

続・引きこもりワイン


森ガール。
森総理と似て非なるもの。

森ガールを跳び越して、今や魔女ガールなんだそうな。
魔女ガール・・・
自然と一体化した存在なんだそうで。
チヅオさんみたいに空中にでも浮くんだろうか。



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森ガールもびつくり、ブドウのマタギといえばラングロール、エリック・ピフェリン。
ボワ・オフVT03で1月の後半。
抜栓タイミング少しはずした?2日目マメ風味。
いやいやそれを差し置いても1日目の完璧な熟成感、ウマ~!
(だいたいこのVTで2日目に置いとくなんてないですよね~)

あ、ちなみに森ガールにはinnocence missionってバンドほど似合う音楽はないですよ。
全国の森ガールさん必須!(今、キューピーのCMにも使われてますよ、ハイ)
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後半2発目はクルトワ息子のサヴァソル05。
ムニュピノ100%だったか。
洋ナシのような甘みと酸味を湛える。
8年ほど前のクルトワからは想像出来ないほどの透明感。
醸造場にやっと屋根が出来たからか!?
クリンリネスの重要性を示す1本。



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次、ブルーノ・デュシェンのヴァルポンポ04。
抜栓すこぶる良いタイミング。
グルナッシュ・グリとグルナッシュ・ブラン。
デュシェンのワインは少なくとも5年は寝かした方がいい。
白にしても、でも彼の赤はもっとかな?
(最下キュヴェのルナも)
そのあたり、ポテシャルの高さとするか、面倒くさいとみるか分かれどころ。



2月のスタートはフィリップ・ヴァレットのマコン・シャントレ03。
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あまりのポテンシャルの高さ故、リリースまでに5年はかかったんだと。
これはもうべらぼうの美味さです。
以前、プリューレ・ロックの98の白を飲む機会があったけど、
同じ気迫。
もっと知られてしかるべき生産者。



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2月2発目。
同じくブルゴーニュ飲み比べ。
フレデリック・コサールのサン・ロマン コンブ・バザン05。
ヴァレットの03のマコン・シャントレほどの深みはないものの、
美味い、旨い!
こんなん飲んでたら、
「シャルドネはそれ自体にあまりアロマを持ちません」なんて教則に疑問を感じざるを得ない。
だって明らかに醸造上から生成されたもんじゃないってぐらいの・・・。
コンブ・バザン・・・変な名前。



以上、引きこもりワインの2月上旬レポート。
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by necotee-ra | 2010-02-14 03:50 | ワイン