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ワインとムジカとハリネズミ

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MICHAEL NAURA、朗報です!


今日はむっつりジャズの話。

5年前、澤野工房により復刻されたミハエル・ナウラの『EUROPEAN JAZZ SOUNDS』。
63年作の原盤のあまりの希少さから、復刻でさえ奇跡中の奇跡とまで言われ、
収録の「DOWN IN THE VILLAGE」はジャズ圏の内外問わず、圧倒的な支持を得ました。
ハード・バップにも関わらず全然古臭さを感じさせず、スピード感、緊張感、リズム感と調和の佇まいは
他にはないかっこよさが確かにあります。
 
(ふんわり工房って・・・)


この復刻でミハエル・ナウラを知った人は、
「DOWN IN THE VILLAGE」のオリジナルが収録されたタビー・ヘイズのライヴ盤も欲張ったり、
オークションにたまに出てるECMの『VANESSA』にドキドキしたり(でも入札しない)、
はたまた、アマゾンに出品されているMPSの『CALL』のCD盤の法外な値付けに
そっとため息をついたりしてきたことでしょう。(ハァ)
私もその一人。
でも結局、ミハエル・ナウラと言う名前で簡単に手に入れることが出来るのは
その『EUROPEAN JAZZ SOUNDS』だけなんですよね。




で、機会さえあれば・・・なんて思っていたら、この間すごいの発見!



アマゾン・ドイツで『NAURABOX(ナウラボックス)』、6枚組み。
MICHAEL NAURA、朗報です!_e0165180_1844475.jpg
商品価格、35ユーロとちょっと。
送料含めても日本円で6000円ぐらい、ってことは1枚あたり1000円の投資でOK。
ついにミハエル・ナウラもデフレに便乗。



コレ、なんでも生誕75周年を記念したボックスで、
日本でいうところの、なんとか文化財団みたいな機関絡みでのリリースみたいです。
←正確なところは分かりませんよ。だって、ドイツ全然分からんもんで・・・


で、昨日ドイツから到着しました。



内容はディスコグラフィーを網羅したものというよりも、
57年から88年までの未発表曲をテーマ別に6枚のCDに収録したという主旨。
ハード・バップあり、アフロ・キューバンあり、スピリチュアル、
モーダル、フリーからビッグ・バンドまで全部ぶっこみ。
マイケル・ガリック、サヒブ・シハブ、デューク・ピアソン、
スタンリー・カウエル、クレア・フィッシャー好きまで全部フォロー。



ミハエル・ナウラというとウォルフガング・シュルターのヴィブラフォンとセットってイメージですが、
そのVib抜きのミハエル・ナウラ・サイレンス名義での曲を収録したCD5が特筆。
フリーの要素が入った静謐かつエレガントな5曲。
ともあれ、全編にわたってヨダレダラダラな絶品。
素晴らしい!!
オマケに60ページを超える豪華ブックレット付き。
もちろんぎっしりドイツ語ですが、
貴重写真やナウラ氏作のイラストをたっぷり掲載。
ナウラ氏とケニー・クラーク、アーチー・シェップ、
はたまたパット・メセニーやエルヴィン・ジョーンズ、カーラ・ブレイとの
ツーショットに新たな発見がある訳で。


『EUROPEAN JAZZ SOUNDS』の復刻以降、どうしたら?な方、お急ぎ下さい。
アマゾン・ドイツでの購入方法はドイツ語分からなくても何となく・・・

(気になるトラックリストはこちらから)

MICHAEL NAURA、朗報です!_e0165180_1962468.jpg

by necotee-ra | 2010-03-18 19:07 | ムジカ