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ワインとムジカとハリネズミ

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うねり



先週の土曜はuaのライヴ。
東名阪ツアーの最終日、心斎橋のクアトロです。

前回のシアタードラマシティーん時は2階席しか取れなったから、
ステージとの距離があんなに近い今回のライヴは
そら、もう行く前から若干興奮気味。
昔、私が働いていたトアロードのビストロには
チキンジョージ上がりのuaが夜遅くにちょいちょい来てくれていたのですが、
今回のライヴはそんなチキンジョージな時代の空気感の再現を期待していた訳なのです。



で、今回のライヴ、やっぱり最高でしたよ!!!
ずいぶんと遠い存在になってしまったuaだけど、
やっぱりお客さんとの一体感がライヴの醍醐味。
そしてuaはそういう雰囲気の方が似合っているように思う。

今回の東名阪ツアー全部を観てきた人曰く
「今日の大阪が今回一番最高です」、なんだって。
ギターの内橋さんは今回のライヴで初めて観た訳だけど、その演奏を観る限り、
コーラスの2人が笑うほど、ノッてたぐらいですからね~



セットは「青空」から始まり、アンコールは全5曲という贅沢ぶり。(最後は「水色」)
一曲目からuaを中心にバックのメンバーも全員がうねるうねる!


今回のライヴの、今までに味わったことのないぐらいの素晴らしさは
シュタイナーに影響を受けた、ua自身の内面の大きな変化
(→心の解放。プリミティヴな。出産。母性としてのスピリチュアリティ)に、
もちろん大きく因るものではあるけど、
脇を固めるミュージシャンの高い技術も大きく影響していたように思います。

ギターは新作のアレンジも手がけた豊中出身、内橋氏。(実験音楽の巨匠!)
ドラムとパーカッションは日本が誇る宇宙人バンド、
ROVOのドラムで西宮出身、芳垣氏。(彼、元モダチョキなんだよなぁ。驚き!)
ベースは最高の音楽職人、鈴木正人氏。(私、彼、大好き!なんであんな賢い音楽つくれるんかなぁ)
コーラスは中島ノブユキの作品にもメインで参加している太田さんとイモト似のメグさん。(ゴメン!)
あと、ホーンの3人(ユーフォニウム&フリューゲルホルン、クラリネット&SS、そしてトロンボーン)
って編成。



コーラスはあくまでもuaの歌声に寄り添うのが目的だから別としても、
他のミュージシャンは結構、自分の流儀でそれぞれ思うがままに演ってたように思う。
けど、それが最初っから最後までuaの歌声と交わって一つのカタマリになって、
大きなウネリを生み出し観客を巻き込んでいる感じ。
ライヴ会場全体が強大なアンサンブルになっているような。



そして、昔の曲も結構あったけど、アレンジが全く違うものになってたりしていて、ホント、かっこよかった。
奏者のバックグラウンドの根底にジャズがあって、そこにファンクの要素を加えたような。
ストラータ・イーストのような、同時にエレクトロ・アコースティックのような。
アレンジってのがどれだけ大事なものなのか、肌に染み込んで理解するステージでした。




「きゃー!う~あー!カワイー!!」なんて大声で叫んでいる?な観客がいたけど、
そうじゃぁない。
uaは綺麗になった。
そして、最高のミュージシャンが集まってくれるような
そんな人になったのです。


↓ uaが今までのuaから変化した空の小屋ツアーから「閃光」。
まだのファンは廃盤の前にDVD購入を即!

by necotee-ra | 2009-09-15 01:47 | ムジカ